アマドコロのお花です   アマドコロのお花です。
  葉の付け根からぶら下がる感じが
  かわいいですね!

  2007年5月、三重県にて撮影。
アマドコロの葉姿   アマドコロの株姿です。
  茎は直立しないで弧を描くように
  斜めに伸びます。

  2007年8月、三重県にて撮影。
斑入りアマドコロ 春バージョン   斑入りのアマドコロです。
  古くから知られる斑入り種に
  白覆輪※1がありますが、
  写真の株は白散中斑縞。

  春は黄白色地に黄緑色の松葉※2
  散り、葉先に紺深爪覆輪が入って
  美しい。
  写真は4月に撮影。
  ※1覆輪…葉の外周を縁取るように入る斑
  ※2松葉…斑の中に細かい緑色の線が入ること
斑入りアマドコロ 初夏バージョン   上と同じ株を6月に撮影しました。
  斑色は白くなり黄緑色だった松葉も
  しっかりと緑色になっています。
  まるで別種の様。
  少しシブくなりましたがそれでも
  味わいがありますね。

  ちなみに写真中の右側あたりにある
  無地の小さなアマドコロは全く別の株です。
  斑が抜けたんじゃないですよ念のため。  

アマドコロ
ユリ科の多年草で、北海道から九州までの山野の草地や林縁に生えています。
茎は高さ30〜80cmで弓状に弧を描いています。葉は長さ5〜15cmで長楕円形、茎に互生(交互につく)します。冬は地上部は枯れます。地下には横に伸びる太い根茎があります。
春に葉腋に長さ1.5〜2cmの筒状の花を咲かせます。花は白く先は緑色です。
生花店・園芸店では「斑入りアマドコロ」を「ナルコユリ」と称して販売されていることが多々ありますが、「ナルコユリ」は全くの別種です。
「ナルコユリ」と「アマドコロ」のもっとも簡単な見分け方は茎を触ってみるとわかります。丸くてつるつるなら「ナルコユリ」、少し稜がありデコボコしていたら「アマドコロ」です。他に、筒状になった花の基部に緑色の小さなふくらみがあれば「ナルコユリ」、なければ「アマドコロ」です。
また、確実な見分け方ではありませんが、葉が細く枚数が多ければおおよそ「ナルコユリ」、葉が広くやや丸みがあり葉数が少なければおおよそ「アマドコロ」です。他に、葉腋につく花の数が多ければ(2〜5個)おおよそ「ナルコユリ」、少なければ(1〜2個)おおよそ「アマドコロ」です。

栽培は、簡単です。日当たりでも半日陰でも育ちます。ただし夏の直射日光は葉焼けを起こすので避けましょう。年中、水切れさせないように管理します。植える用土は鹿沼土・赤玉土などの混合用土等で十分です。地植えもできます。鉢植えの場合、太い根茎が長く伸びすぐに鉢縁にあたるので大きめの鉢を用いるか、毎年植えなおします。植え替えは地上部のない晩秋か早春に行います。
増殖は、植え替え時の株分けか、長く伸びた根茎を切り分け埋めておくと苗が得られます。


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