ボウランの花のアップ   花のアップです。
  きれいとは言い難い姿。
  少し変な臭いがします。
  黒っぽい唇弁(リップ)は個体により、
  色の入り方が異なっているものも
  あります。
ボウランの草姿   棒状多肉質の葉が特徴的。
  ややホコリっぽく見える緑の葉色です。
  写真右端のやや広い葉はシダ植物の
  ノキシノブです。
ボウラン
日本の暖地(紀伊半島南部から沖縄まで)と台湾、中国の一部に分布する着生ランです。明るい樹上や岩場などにくっついています。葉は多肉質の棒状で、あまりランらしくない姿と思われる方も多いのですが、よく似た姿をしたランは海外にはたくさんあります。ボウランの仲間も海外にあって、株姿だけでなく花もなんとなく似ています。
夏にあまり目立たない、なんとなく虫を思わせるような花をつけます。気持ち悪い系の花ですが、人気のある野生ランの一つです。

栽培は、比較的簡単です。ヘゴやコルク板、流木などに春に縛り付けると良いでしょう。ミズゴケ植えもできます。その場合、鉢はやや小さめの素焼き鉢を使いましょう。明るく風通しのよい場所に置きます。冬は出来れば保護をしてあげるとよいのですが、霜や乾いた風に当てないようにしてあげれば、意外と寒さにも耐えてくれます。冬は水を控えめにします。
長く伸びた茎はいずれ枯れてしまいます。挿し芽が出来そうですがなかなかうまくいかないようです。増殖は株元から出る子芽が発根したら株分けをして殖やします。


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