長い毛が生えた唇弁(リップ)は微風で
  フニフニ揺れ動きます。
  ←アニメーションより実物の方がより
  動物的に動いて見えます。
Bulb.barbigerumの花のアップ   紅褐色の長い毛がオシャレ!
Bulb.barbigerumの花   一花茎に沢山の花をつけます。
Bulbophyllum barbigerum (バルボフィラム バービゲラム)

西アフリカから中央アフリカにかけての熱帯地方の広い地域に分布している着生ランです。淡い緑色をした1枚の葉を扁平なバルブ(偽球茎)につけています。全体としてはBulbophyllum(マメヅタラン)属らしい草姿です。
ただ、花は特徴的で細長い唇弁(リップ)に紅褐色の長い毛を持ち、わずかな風で唇弁が上下に揺れ動いて動物的に見えるので面白く私の好きな花の一つです。初夏頃に咲きます。
花の動きを見ていると大きな虫がやって来そうですが、私が日本国内で観察する限り小バエが好んで集まってきます(臭いは微かにありますが臭くありません)。小バエが唇弁の上に乗ると柱頭の下までもぐりこみ何故かじっとしています。花粉塊を運んでいる姿は見ていませんが、いつの間にか果実ができている花もあるので、おそらく小バエたちが媒介しているのでしょう。

栽培は、比較的簡単です。日よけをした明るく風通しのよいところで管理します。ヘゴ付けもできますがミズゴケで素焼鉢に植え込んでもよくできます。過湿はダメですが、あまり強く乾燥させないように水遣りはしたほうが良いです。冬の寒さにもそこそこ耐えますが、できれば最低10度くらいまでにしてあげたほうが良いでしょう。


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