花のアップです。 花の上側が赤黒く染まっているのに対し 下側に伸びている足のような側萼片は 薄黄色っぽい地色でやや濃い赤の斑点が 散らばっています。 |
|
上の写真とはちょっと違う角度から。 「なんだこりゃ?」って形をしていま せんか? すごいデザインですね〜 |
|
ずい柱と唇弁(リップ)のアップです。 動物的なデザインというか… 唇弁(リップ)は舌のようで、しかも毛が 生えています。 写真では判りにくいですが唇弁の 上部にはやや粘質の液体が浸み出て いるんですよ〜 |
|
花色が淡色になるタイプです。 背萼片と花弁、唇弁(リップ)が赤黒く 染まっていません。 |
|
開花期の株姿です。 淡褐色の匍匐茎でつながった バルブ(偽鱗茎・シュードバルブ)の 頂部には肉厚の葉が1枚ついています。 花は最新のバルブの基部から伸びた 花茎に1個だけつきます。 |
Bulbophyllum lasiochilum (バルボフィルム ラシオチルム、Bulbophyllum breviscapum、Cirrhopetalum lasiochilum、Phyllorchis lasiochilum) ミャンマー、タイ、マレーシアの標高1.000〜1.500mほどの山地に分布する小型の着生ランです。 高さ2〜3cmほどで4稜ある偽鱗茎をもち、匍匐する根茎に3cmほどの間隔で連なっています。偽鱗茎の頂部には、長さ最大6cmほどの楕円形で肉厚の葉が1枚ついています。 晩冬から春にかけて偽鱗茎の基部から長さ3〜4cmの花茎を伸ばし1花をつけます。花の形は非常に個性的で、宇宙人を思わせるような形をしています。その背萼片と花弁はやや立ち上がり通常は濃赤紫褐色をしていて、側萼片は淡黄褐色地に暗赤色の斑点が散らばり、その先端は下方へ伸び内巻きにカールしていて人形の足のように見えます。ときに背萼片と花弁が、ほぼ側萼片と同じ模様をした淡色の個体も見られます。 唇弁(リップ)は言葉では表現し難い形をしています。 栽培は、簡単なものの一つです。匍匐茎が伸びるので通常はヘゴ板やコルク板に縛り付けて育てますが、ミズゴケで植えることもできます。このとき匍匐茎や偽鱗茎は埋めないように注意します。生育期は水を好みますが過湿は厳禁。年中できるだけ明るい場所で管理すると締まった好ましい株姿に育てることができますが、夏の直射日光に当てると葉焼けを起こすことがあるので注意します。冬の低温には乾燥状態にすれば比較的耐えますが、できれば10度以上を保って時々水をあげればゆっくりと生長し続けます。 |
戻る |