Bulb.refractumのお花を横から   花を横から写しました。
  プロペラの羽の様な姿が特徴的です。
  長さは5cmくらい。
Bulb.refractumのお花の中心アップ   お花の付け根です。
  羽状の花の付け根は隙間があり
  赤黒い短毛が生えた小さな唇弁(リップ)
  が収まっています。
Bulb.refractumの開花期の株姿   落葉した偽鱗茎の下部から斜上する
  細い花茎は上部で下に曲がります。
  プロペラ状のお花が数個つき面白い
  姿ですね。
Bulbophyllum refractum(バルボフィラム・レフラクタム)
ベトナム、スマトラ、ジャワに分布する小型の着生ランです。主に山地の草原中にある木にくっついて生えています。径2〜3cmの偽鱗茎の頂部に披針形の葉が2枚つきますが乾季には落葉します。
開花期は乾季(日本では冬から早春)で、斜上する花茎は上部で急に下に曲がりその垂れた部分に数個の花をつけます。花の形は特徴的で緩やかにねじれたプロペラの羽の様な部分(側萼片が合着したもの)が目立ちます。その羽の付け根の部分は隙間が空いており短毛が生えた小さな唇弁(リップ)があります。
小さな唇弁は風でヘコヘコ動きます。なかなかかわいらしいランで私の好きなランの一つです。同じような姿をした仲間にBulbophyllum kanburienseBulbophyllum tripudiansBulbophyllum wallichii等がありよく似ています。

栽培は、比較的簡単です。ミズゴケ植えやヘゴにつけても良いでしょう。花の後に新芽が伸びてくるのでその前に植え替えると良いでしょう。ミズゴケ植えはできれば毎年植え替えると調子よく育ちます。置き場所は明るくて風通しのよいところが良いでしょう。葉のある季節(日本では春から秋まで)はミズゴケの表面が乾いたら水をあげ湿り気を保ちましょう。落葉期は乾燥気味にします。寒さには比較的強いですが最低5度以上は保ってあげたいです。
増殖は植え替え時に株分けをします。


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