ヘツカランのお花です。 いかにもシンビジュームって感じが しますね〜 花弁、萼片ともに白地で中央に アズキ色の条線が大胆に入っています。 |
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お花を少し斜め横から。 3枚の萼片の頂点がきれいな三角形を 描いているので、キリッ!と締まった 姿に見えます。 |
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ヘツカランの花茎は株元から緩やかな 弧を描いて伸び、垂れ下がります。 自生地では地面に生えず、木の上に くっついているので、このように垂れ 下がる花茎でも問題ありません。 しかも、葉の茂みの中で咲かせるより 目立ちますしねっ! ちなみに株元付近にある爪楊枝が 立っているように見えるものは鉢中 から飛び出した根っこです。 |
ヘツカラン(シンビジューム ダイアナム、春鳳蘭、寒鳳蘭) 日本では九州の南端から沖縄の樹上や岩上に生え、海外では台湾以南の熱帯アジア(中国南部、フィリピン、タイ、カンボジア、マレーシア西部、スマトラ、ボルネオ、ミャンマー、ブータン、インド北部など)に広く分布しています。日本は北限にあたります。 葉はやや厚みがあって細長く、シンビジューム(Cymbidium属)の仲間らしい姿をしています。 秋から初冬に株元から花茎を伸ばしますが、初めのうちは斜上し次第に先が下向きに伸びるようになって花を咲かせます。花の時期は分布域が広いためか、夏の終わりに咲くものや早春に咲くものもあります。 海外から導入されているものは、春鳳蘭(シュンポウラン)や、寒鳳蘭(カンポウラン)と呼ばれたり、学名(Cymbidium dayanum)で流通しています。斑入り葉や白花の品種も流通しています。 栽培は、寒さに注意すれば簡単です。大阪では霜よけ程度で、なんとか越冬しますが、室内に入れるほうが安心です。5度以上に加温できれば葉艶もよくきれいに育ちます。置き場所は、真夏の直射日光を避ければ日向で育てることもできますが、通常は明るい日陰で管理します。 花茎が垂れるので鉢は蘭鉢など深い鉢が適しています。軽石砂や焼赤玉などを混合した水はけよい土で植えつけましょう。ヤシガラチップやミズゴケで植えることもできますが、過湿にならないように注意しましょう。ヘゴなどにつけて着生状態を再現する場合は、4月頃に根にミズゴケを当てて縛り付けておきます。 水切れにはよく耐えますが、過湿には弱いので注意します。けっこう肥料を好むので生育期間中は置き肥と液肥をあげるとよくできます。増殖は植え替え時の株分けを行います。無菌播種すればよく発芽してくれます。 |
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