放射状に枝を広げるイワヒバ。 シダとは思えない姿ですよね。 秋から冬にかけて日が強いと きれいに紅葉しますが枯れたわけでは なく、暖かくなったり、日陰で管理を すると次第に緑色に戻ります。 写真は2007年4月25日に撮影 しました。 |
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乾燥に耐えている姿です。 乾燥時には枝は巻き込み枯れている ように見えますが、水を吸うと元通り 枝を広げます。 黒っぽい幹の様に見える部分は 根などが絡まりあってできていて 「仮幹」と呼ばれています。 写真は2005年12月に和歌山県にて 撮影しました。 |
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稀にちょっと変わった個体が見つかる ことがあります。 これは枝があまり伸びない 小型タイプです。(小苗ではありませんよ) 写真は2005年10月に奈良県にて 撮影しました。 |
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岩壁にたくさんイワヒバが生えています。 あまり大きな株ではありませんが 群生する姿はきれいですね。 容易に近づけない怖い岩場に 多く自生していますが、この場所は 林道脇で簡単に観察ができました。 写真は2005年10月に奈良県にて 撮影しました。 見上げての撮影です。 |
イワヒバ(イワマツ) シダ植物のイワヒバ科の仲間です。北海道南部から沖縄まで分布し、東アジア、東南アジアにも広く分布しています。主に岩場に生え、日当たりを好みますがやや日陰にも生えています。 根や担根体(根と茎の間にあり根・茎両方の性質を持つ)が絡まって幹のように見える「仮幹」を形成します。この頂端に葉のように見える枝を放射状に展開し、葉は小さな鱗状でこの枝に密につきます。 枝は乾燥すると内側に強く巻き込み一見枯れたようになりますが水を吸うと再び枝を広げます。 枝先に胞子嚢穂ができここで胞子が作られます。 独特の趣きある姿が好まれて古くより栽培され、斑入りや葉や枝が変化した品種が選別されています。 栽培は、簡単です。水はけ良く植えつけます。赤玉土や鹿沼土、桐生砂などの混合か単用土で植えつけましょう。植え付け適期は春で他の季節でも可能ですが冬の休眠期は初心者は避けたほうが良いでしょう。 「仮幹」が長くなったものは乾燥しすぎて場合によっては枯死することがあるので、「仮幹」に薄くミズゴケを巻いておくと良いでしょう(作りこむと根がミズゴケを覆い隠してしまいます)。 石づけも趣があって楽しめます。 風通し良く明るいところで管理しましょう。乾燥に強い植物ですが水は好みます。用土が乾くまでには水をあげましょう。水分不足で枝が巻き込むのを何度も繰り返すと作落ちすることがあります。 冬期は完全に水を切って越冬させる方法もありますが、自然越冬が簡単です。自然任せの水遣り(雨と雪)のみとします。増殖は、株分け、挿し芽で増やします。挿し芽は5・6月ごろ3年目前後の枝を細かめの用土に挿し乾かさないように管理します。 |
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