イワザクラ   いかにもサクラソウの仲間らしい花を
  つけます。
イワザクラの花の長しべタイプ   サクラソウの仲間の花の特徴として
  個体により雌しべが長いものと短い
  もの(下写真参照)がある。
  ←こちらは雌しべが長いタイプ。
   花の中心から雌しべの先が見えて
   います。
イワザクラの花の短しべタイプ   雌しべの長さを変えることで自家受粉を
  防いでいます。
  ←こちらは雌しべが短い個体。
イワザクラ

本州(中部、紀伊半島)、四国、九州(西南部)に自生するサクラソウ科の植物です。山地の湿った岩場に生えています。春にピンクの可愛い花をつけます。自生地で見ると可憐さが増します。小型の株でかわいらしく人気のある山野草の一つです。自生量が少なくなった植物ですので栽培している株は大事にしてあげたいものです。

栽培は、年中水を切らさないように管理します。鹿沼土や赤玉土、軽石砂などを混合した水はけ良い用土を用いて植え込みます。春の芽出しから花期までは直射日光に当てるとしっかりした株になります。花期以降は少し遮光し風通しよく涼しいところへ移動します。増殖は株分けで殖やします。まれに根から小苗ができるので根伏せもできるでしょう。


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