キバナシュスランのお花   とても珍奇なお花です。
  名前は「キバナシュスラン」ですが
  全体の雰囲気は黄色より赤褐色の
  ほうが勝っています。
キバナシュスランのお花のアップ   唇弁(リップ:白い花びらの部分)には
  薄黄色に染まった触手状の突起が
  生えています。
  
  何となく魚の骨のように見えてしまいます。
キバナシュスランのお花の裏側   唇弁を裏側(下側)から写してみました。
  白い唇弁の先は蝶型に二裂しています。
  
  それにしても動物的な雰囲気の
  お花ですねぇ。
キバナシュスランの葉姿   葉姿です。

  暗緑色ビロード地の葉に白黄色の
  模様が入り美しい。
  
  写真ではビロードみたいな光沢が
  表現できなかったのが残念…。

キバナシュスラン

日本の野生ランです。日本では八重山諸島に自生していますが、台湾などにも分布しているようです。写真ではわかり難いですが葉の表面はビロード状の光沢があり、さらに白黄色の網目模様が入るのでとても美しいです。
その代わり花は美しいとは言い難いですが、魚の骨を思わせる突起を持つ個性的な花で面白いです。(私はお花も好きです。)
「シュスラン」と名がついていますがシュスラン属(Goodyera属)とは異なり、キバナシュスラン属(Anoectochilus属)です。これらを含む近縁属の葉の美しいものは洋ランの世界ではジュエルオーキッド(宝石ラン)と呼んで栽培されています。

栽培は直射日光を避け、高湿度の環境に置きます。夏はなるべく涼しいところに置くと蒸れることが無く匍匐茎が腐りません。冬はあまり低温にせず最低10度くらいは保ったほうがよさそうです。ミズゴケ植えでよく出来ますが、ミズゴケが傷む前に植え替えます。ナメクジ・カタツムリの被害に会いやすくダメージが大きいので注意します。


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