マタタビの両性花です   マタタビのお花です。
  ウメやチャ(お茶の木)のお花に似て
  かわいい。
  香りもありますよ。

  写真は両性花を咲かせる株で
  黄色い葯がついたたくさんの雄しべ
  と1個の雌しべがあり花柱(子房と
  柱頭をつなぐ部分)は白くて線形で
  放射状に広がっています。

  お花の右後ろは受精したお花で
  雄しべは脱落し子房部分が
  膨らみ始めています。

  2006年6月下旬、奈良県にて撮影。
マタタビの雄花です   こちらは雄の株です。
  雌しべが無くて、たくさんの雄しべだけ
  があるお花をつけます。
  両性花を咲かせる株に比べて、花つき
  が良くたくさんのお花をつけます。

  2006年6月下旬、奈良県にて撮影。
マタタビの葉っぱ   マタタビの枝姿です。
  つる性の木で他の木(写真中では
  スギの木)に絡まりながら生長します。
  花の咲く頃(初夏)は枝先の葉が白くなり
  遠くからでも見つけられます。
  (夏遅くにも葉が白いときもあります)

  2006年6月中旬、奈良県にて撮影。
ちょっと分かりにくいけどマタタビの実   マタタビの実(写真中矢印)です。
  面長のキツネの顔のような?形です。

  かじると独特のジ〜ンとくる辛さが
  あります。

  写真の実はまだ未熟で緑色ですが、
  熟すと橙黄色になります。

  2005年9月中旬、奈良県にて撮影。

マタタビ
マタタビ科のつる性の木です。北海道から九州までと朝鮮半島、中国、ウスリーに分布し、山地や丘陵、林縁などの特に沢沿いに多く見られます。
木の葉型の艶の無い葉は長さ5〜15cmほど。枝に互生(交互につく)し冬期は落葉します。
初夏の頃、葉腋に香りある白い花を下向きにつけます。株により雄花だけをつけるものと、両性花だけをつけるものがあります。
実は2〜3cmほどの長楕円形で先は細くなっています。秋には橙黄色に熟します。実の断面は同じ仲間のキウイフルーツになんとなく似ています。子房にマタタビバエが産卵し横太りになった異形の虫えい(虫こぶ)もよく出来ます。
ネコが好むことで有名で、ペットショップでも乾燥させた枝などがネコのストレス解消用に売られています。
以前、野良ネコにあげてみたらよだれを垂らしながら体にこすり付けたり乱れまくっていました。

栽培は、簡単です。明るい場所で水切れしないように管理します。植える用土は鹿沼土・赤玉土などの混合用土等で十分です。つる性なので絡ませる支柱等を用意するか、ツルが伸びないように春に伸びた新芽をこまめに摘みます。
ネコの被害を受けることがあるらしいので注意しましょう。
増殖は、挿し芽が簡単です。


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