ミラクルフルーツのお花   ミラクルフルーツの小さなお花です。
  お花は葉の付け根付近に咲きます。
  白い花びらから雌しべの先が
  突き出ています。
  お花は完全には開きません。
  (なぜか終わったお花が開いている
  ことがあります)
  かすかに甘い香りがしますよ。

  茶色く丸い粒は蕾です。
ミラクルフルーツの枝   実がなっている様子です。
  通常はもう少し多く実がなります。

  葉姿もかわいく観葉植物としても
  楽しめますね。
ミラクルフルーツ5兄弟   ミラクルフルーツの実です。
  先端に1本の毛(雌しべ)が
  ついています。
  この毛があるのでとても愛らしく
  感じてしまいます。

ミラクルフルーツ(ミラクルベリー)
アカテツ科の常緑低木で、西アフリカのガーナからコンゴにかけての熱帯地域に分布しています。
高さは4m以上で、長さ4〜8cmほどの葉をつけます。枝先にある葉の付け根付近に長さ6〜8mmの白い小花を咲かせます(弱いながらも香りあり)。温暖な気候なら年中開花します。
花後、長さ2cmほどの赤い果実をつけます。
果実は酸味を甘味に変えることで有名。(※注)
自家受粉するようですが筆などで手助けしてあげるとより多くの実をつけることができます。多く花をつける割には結実はやや少なめです。
また、生長はゆっくりで剪定もあまり必要ありません。

栽培は寒さに気をつければ比較的簡単です。赤玉土に腐葉土を混合した用土などで水はけよく植えつけます(弱酸性を好むので鹿沼土やpH未調整のピートモスを混ぜると良いでしょう)。植え替えは気温が上昇してくる5・6月ごろが良いでしょう。年中明るいところで管理します。直射日光下でかまいませんが時に葉焼けを起こすこともあります。水は好みますが多湿は禁物です。特に冬期は最低気温を15度以上に保てないようなら控えめにします。
寒さにはとても弱いので冬の最低気温は20度以上が理想ですが、15度くらいまでならそれほど作落ちしません。13度以下だと多く葉を落とし、8度以下では枯死する危険があります。最低気温は10度以上欲しいところです。
増殖は実生が簡単です。暖かい季節に種子を浅く埋めるか一部を露出させておきます。種子は乾燥させると発芽しにくいので保存せずにすぐに播くとよいでしょう。種子の皮(茶色い薄皮)を剥いてから播いてもよく発芽します。早ければ3・4年で初花が見られますが通常はもう少しかかります。挿し木・取り木もできます。

※注 果肉中のミラクリンという成分がこの効果をもたらします。ミラクリンは舌を麻痺させたり、舌の酸味を感じる部分を塞いだりするわけではありません。
ミラクリンと酸味(水素イオン)が結合すると舌の甘みを感じる部分に結合しやすくなって甘みを感じさせます。ですから弱いながらも酸味は感じます。


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