注目はホテイアオイじゃなくてミジンコウキクサ   池に浮かぶミジンコウキクサです。
  
  一番大きく目立つのはホテイアオイ。
  水面を覆っているのがミジンコウキクサ。
  所々に浮いている少し大きめの粒は
  たぶんアオウキクサです。

  ホテイアオイが転覆したのか、葉が
  ミジンコウキクサまみれになってます。
ミジンコウキクサの集合写真   たくさん浮いている池を眺めてもあまり
  きれいに見えませんが、拡大すると
  色の濃淡があって結構きれいです。
ミジンコウキクサの大きさわかるかな?1目盛りが1ミリです   ミジンコウキクサは、花を咲かせる植物
  の中で最も小さい植物!

  ものさしと並べて見るととても小さいことが
  わかりますね。
ミジンコウキクサを拡大   亀みたいでかわいい♪ 
ミジンコウキクサ(コツブウキクサ、コナウキクサ、仁丹藻)
Wolffia globosa

サトイモ科(旧ウキクサ科)の浮遊性水生植物で、ヨーロッパ南部が原産といわれていますが、世界各国に帰化しています。日本では関東以西の本州、四国、九州、沖縄のため池や水田、溝などで見られます。
根は無く、葉のように見える葉状体だけというシンプルな体のつくりです。葉状体は楕円形で長さ0.8oほど、上面は平坦で、下面は中央ほど厚みがあります。葉状体から葉状体が生まれ増えていきます。
花は8〜9月頃に咲きますが、めったに咲きません。咲いたとしても花びらなどは無く、葉状体中央付近にできたくぼみから1本の雌しべが出て、その後入れ替わるように1本の雄しべが出るだけで目立ちません。
冬になると葉状体は水底に沈み、春になると再び浮上します。
タイやミャンマーでは食用にされています。日本では、メダカや金魚の餌として販売されています。

栽培は、底に少し土を入れた睡蓮鉢や発泡スチロールのとろ箱、水槽、プラケースなどに水を入れ浮かべておきます。冬は水底に沈んでいるので水は入れたままにしておきます。年中、日当たりよい場所で管理します。大阪では寒さを気にすること無く冬を越してくれます。
水中の養分が少ないと葉状体が白っぽくなるので化成肥料を少し加えますが、あげすぎると水が腐るので注意してください。水温があまりにも高いと葉状体が白っぽくなり枯れることがあります。雨などでオーバーフローすると流れ出てしまいやすいので水位にも注意してください。
気温が高い間はどんどん増えます。近所の池や田んぼなどに逃げ出さないよう注意して育ててください。


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