花期のネナシカズラです。 白いお花をつけている赤紫色をした つるがネナシカズラです。 ヒナタイノコズチの花茎に巻きついて います。 ちょっと不気味でしょうか? |
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ネナシカズラのお花のアップです! とてもちいさいですが花冠は釣鐘型で 先が5つに分かれています。 アップで見るときれいですよね〜 |
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ネナシカズラの実です。 写真の個体は赤紫色をしていますが 汚黄色や黄緑色をしているものも あります。 |
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同じくネナシカズラの実です。 こちらは薄黄緑色をしています。 宿主が枯れ始めるとこのように黄緑色 にだんだん変わってくることがあります。 |
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ネナシカズラのつるのアップです。 赤紫色の斑点がついている方が ネナシカズラです。 写真ではわかりませんがピッタリ触れ 合っているところから寄生根を食い込ま せています。 |
ネナシカズラ Cuscuta japonica ヒルガオ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国、アムールに分布するつる性の寄生植物です。日当たりよい河原などの草地や山野の道端、畑などで他の植物を覆うように育ちます。 春に発芽し、根とつるを伸ばしますが、根は生長せず糸の様なつるだけが生長し近くにある植物に巻きついて、触れたところからすぐに寄生根を出して宿主の維管束に侵入し養水分を奪う寄生生活に入ります。発芽時にあった根は発芽後3〜10日ほどで枯れ、下部の茎は枯れ上がり植物体と土との直接の関係は絶たれます。その代わりつるの先端部は次々と寄生を繰り返しながら生長し、次々と宿主になる植物を乗り換えることもよくあります。 夏の終わりから秋にかけて短い花序に白い小花をたくさんつけ、秋にはたくさんの実を結びたくさんのタネを落としますが、翌春うまく寄生できるのはあまり多くありません。 種子は「莵絲子(としし)」という生薬になります。 葉緑素が無いと紹介されることが多いのですが、実際は持っていて炭素固定能力もあることが知られています。観察してみると幼植物の間や宿主から十分に養分が得られないときにはつるが緑色を帯びていたり、とくに成熟中の種子中の幼いつるはかなり濃い緑色をしています。 栽培には、まず宿主になるヨモギやメドハギなど初冬まで枯れない丈夫な草を用意します。種子を秋から春までに宿主の近くに浅く埋め、あとは宿主が健全に育つよう日当たりで管理します。発芽しうまく寄生生活に入ればすごい勢いでつるを伸ばし、ときには宿主を枯らしてしまうことがあるので共倒れにならないよう新たに宿主となる植物を付近に用意しておく必要があります。 畑や緑地などに侵入すると大きな害を与えるので、生きたつるを草地に捨てたり、こぼれ種子が逸出しないよう厳重に管理しましょう。 増殖は、春から夏の生育期間中はつるが分枝しドンドン殖え広がっていきます。一年草なので秋にできた種子を必ず採っておきましょう。 |
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