オサランのお花   純白のお花の中にあるオレンジと
  赤茶色に染まった唇弁(リップ)が
  目立ちます。
ぎっしり詰まったオサランの偽鱗茎   冬の株姿です。
  日本の着生ランでは珍しく落葉します。
  作りこむと偽鱗茎がひしめきあって
  林立します。
一列に並ぶオサランの偽鱗茎   偽鱗茎のアップです。

  右側が新しい偽鱗茎(2005年に生長
  した分)。左側が2002年に生長した分。

  毎年できる偽鱗茎が一列に並びます。

オサラン
小型の着生ランで伊豆諸島と紀伊半島南部、四国南部、九州中南部、沖縄、台湾に分布しています。樹幹や岩を覆うようにくっついて生えていることもあったようです。
高さ2cmほどの紡錘型の偽鱗茎が一列に数個並んでおり、新しい偽鱗茎の先端に葉を2枚つけています。葉は冬には落とします。初夏に葉の間から花茎を伸ばし1.5cmほどの白い小花を1〜3個つけます。
根はとても細く糸状で枝分かれすることが多いです。(ランの仲間では少数派)
お花がかわいく魅力的ですが、偽鱗茎が並んでいる様子もかわいくて、私はそこに魅力を感じてしまいます。

栽培は、簡単です。着生ランですが比較的水を好むので成長期はたっぷり水をあげます。植え付け適期は春でミズゴケ植えか、ヘゴ付け等にします。ただしヘゴにつける場合は根に少しミズゴケを当てるかシダ植物を一緒につけてあげると作りやすく、活着するまでは湿度を高く保ちます。やや日陰でも育ちますが明るいところで管理するほうが株姿が締まってかわいらしくなります。ただし夏の直射日光は葉焼けを起こすことがあるので軽く遮光をしてあげるとよいでしょう。冬は落葉休眠するので乾き気味に管理しますがトコトン乾かすと株が衰弱するので注意します。寒さには強いほうですができれば凍らない程度に保護してあげると良いでしょう。
増殖は株分けか、古い偽鱗茎を2・3個ずつに切り分けミズゴケに植えておくと小苗が得られます。


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