シランの花を斜め横から   あまりにも身近に見られるので
  甘く見られていますが、とても美しい
  お花です。
  
  「シランは知らん」などとオヤジギャグに
  使われるかわいそうなお花。
シランの花を真正面からアップ   花のアップです。
  フリルを豪勢にあしらったお洒落な
  お花です。
  虫が誘われるのもわかります。
青花シラン   青花シランと称して売られている個体
  です。
  青花といっても真っ青ではなく藤色と
  いった色合いですが、ランとしては
  かなり青い部類になります。
  写真の個体は私が学生のころくらいに
  発見された青紫色のシランの実生品
  でしょう。
  少し前はかなり高価だったのですが、
  丈夫でよく増えるので今は安価で
  流通しています。
  普通種よりやや小型です。
  「青紫色のシラン」と中国産シランの
  仲間「小白及」との交配種とも
  いわれています。
シラン

おそらくもっとも広範囲の方に栽培されている日本の野生ランでしょう。花壇や畑の脇などに植え込んであるのをよく見かけます。本来は福島県より西に分布し朝鮮半島や中国の一部にも分布しているらしいです。
明るい湿った草地や岩場などに生えています。あまりにも身近に見られるので軽視されがちですが、実際は本来の自生地は非常に少なくなり準絶滅危惧種に指定されています。
私は自然環境下で生育しているのを何度か見ていますが、これも本来の自生なのかそれとも栽培品が進出してきたものなのかは不明です。
春にとても鮮やかな紅紫色の花をつけます。花一つの寿命は短く数日で落ちてしまいますが、次々咲くので結構楽しめます。
花の色変わりも古くから発見されており、白花・酔白花・青紫花などが好んで栽培されています。
偽鱗茎は漢方薬として利用されます。

栽培は、もっとも簡単な野生ランといっても良いでしょう。明るいところに植えてやればよく育ち増えてくれます。水は好きですが一般の草花と同じように管理すれば十分でしょう。鉢植えでも簡単に育ちますが、地下の偽鱗茎(球根と思ってください)が毎年よく増えすぐに鉢いっぱいになるので毎年植え替え・株分けをしたほうが見栄えよくなります。


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