トキソウのお花を正面から   トキソウのお花を正面から撮影しました。

  赤紫色の条線が鮮やかですね。
  虫をお花の奥へと導くのに役立って
  いるのでしょう。
トキソウのお花の横顔   お花の横顔です。
  なかなかスマートな感じですね。

  ちなみに写真中のトキソウの奥に
  小さく写っているお花はサワランです。
トキソウの白花   トキソウの変異個体「白花」です。
  お花の色素が抜けてとても清楚ですね。

  トキソウの白花は茎の下部が赤紫に
  染まるもの(泥軸といいます)と
  染まらないもの(青軸といいます)が
  流通しています。
  写真の個体は青軸です。
自生地で咲いているトキソウ   自生地の草間で咲いているのを
  撮影しました。
  笹の葉影からお花が伸びだして
  いました。かわいらしいですよね。

  2006年6月に三重県にて撮影しました。
  (下の写真も)
トキソウの自生地の様子   自生地の様子です。
  わかりにくい写真ですみません。
  どこにあるかわかりますか?

  日当たり良い貧栄養の湿地に
  生えています。
  丈の高い草は無く株元には
  モウセンゴケがありました。

トキソウ

北海道から九州までとロシア極東部、朝鮮半島、中国に分布する小型地生ランです。日当たり良い湿地に生えています。
高さは20cmくらいで茎の中ほどに葉を1枚つけます。冬は落葉休眠します。
初夏から夏にかけて茎の先端に淡紅紫色の花を1個つけます。美しい花なので人気があり、春には園芸店などでよく見かけます。
なお、タイリントキソウというまったく別のランが「トキソウ」として販売されていたり書籍などに紹介されていたりすることがあるので注意が必要です。タイリントキソウは台湾に自生しているランで花も株姿も全く異なり栽培法も違います。

栽培は、日当たりの良いところに置き年中水切れしないように管理します。湿地の植物なのでとにかく乾かさないようにしましょう。腰水をする場合は鉢の下部のみが水に浸かるようにします。ミズゴケ単用や赤玉土単用あるいはそれらの混合用土、その他の用土で休眠期に植えつけます。植えつける際は根(地下茎)を乾かさないように注意し、用土もあらかじめ湿らせておきましょう。寒さには強くて少々鉢が凍っても平気です。冬も乾かさないようにしましょう。ただし霜柱が立つと根(地下茎)が鉢土表面に押し出されたり切れたりするので注意が必要です。
増殖は植え替え時に根(地下茎)を適当な大きさに切り分けますが細かくしすぎると花が咲かなくなります。インスタントラーメン状に根(地下茎)が絡んでいるほうがたくさん花をつけてくれます。


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