絶壁に自生するヤマトミセバヤです。 あまりにも遠くてよくわかりませんが 中央付近にある青白くて丸い葉が なんとなく連なるように垂れ下がって いるものがそうです。 わかりますか〜 |
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少しだけアップで〜 株姿が特徴的です。 近くにはイワヒバやわずかにイワタバコも 生えていました。 |
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さらにアップで〜 上の写真の右上辺りにあった株だと 思います。 ピンクを帯びた花や蕾がついているのが わかりますか? |
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上とは別の群集です。 これも手の届かないところに居ました。 間近で見ることができる株は一つも ありません!! たまにイワヒバとともに落下した株を 見ることがありますが、シカか何かに 食べられたのか、わずかに茎が残って いるだけであったり、地上の環境に適応 できずに枯死寸前であったりとまともな 株には出会えません。 |
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また別の群集です。 たくさん咲いていてきれいですが あまりにも遠いうえに風で茎が揺れて いるのでシャープな写真が撮れません。 (手前にある草も邪魔しているし…) 腕が未熟なんです。すみません。 このページの写真は2011年10月に 奈良県にて撮影しました。 |
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ヤマトミセバヤ Hylotelephium sp.、 (Sedum sp.)、 Hylotelephium sieboldii 、(Sedum sieboldii ) ベンケイソウ科 の多肉植物で、近年になって発見されました。自生は奈良県に1箇所だけ知られており、明るい岩壁に垂れ下がるように生えています。 姿は小豆島に自生するミセバヤ(Hylotelephium sieboldii )にそっくりで、やや扇形の丸みを帯びた葉は縁に低い波状の鋸歯があり多肉質、ふつう茎に3輪生(茎の各節に3枚ずつつきます)します。茎ははじめ斜上しますが、生長とともに垂れ下がり、秋には先端に紅紫色の花を咲かせます。冬には地上部が枯れ、株元に小さな芽を作って越冬します。 ミセバヤの仲間はなぜか離れて分布していて、本家のミセバヤが小豆島に、ヤマトミセバヤが奈良県の山中に、変種のエッチュウミセバヤ(var. ettyuense)が富山県の河川上流域だけに自生し、遠く離れた中国の湖北省には別の変種と考えられる集団があるといわれています。 日本には他に似た近縁種としてツガルミセバヤ(H. tsugaruense、H. ussuriense var. tsugaruense)、ヒダカミセバヤ(H. cauticolum)、アポイミセバヤ(H. cauticolum f. montanum)、カラフトミセバヤ(エゾミセバヤ、ユウバリミセバヤ H. pluricaule)が知られています。 いずれも自生地が限られていて、希少になってきています。 栽培は、簡単です。3月頃に鹿沼土や桐生砂、軽石砂などの混合用土で水はけ良く植えつけます。年中、よく日が当たり風通しがよい所で管理しますが、夏は強光で葉焼けを起こすことがあるので注意します。水やりは、用土表面が乾いてからたっぷりあげましょう。 増殖は、植え替え時の株分けや、実生ができます。挿し芽は6月頃に湿らせた鹿沼土などに挿しておけば簡単に発根します。 |
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