ヤシャビシャク(テンバイ、テンノウメ)
ユキノシタ科の植物でスグリの仲間です。日本では本州・四国・九州に分布し、中国西部にも分布しています。
落葉広葉樹の樹上に生える珍しい小さな木で、特に苔むしたブナの枝の股の部分や穴などに枯葉などがたまった所に見られます。
葉は丸みがありかわいらしく艶もあって美しい。冬は落葉します。
春に淡緑白色の花を葉の下で咲かせます。一見花弁の様に見えるものは萼片で、花弁は萼片の半分ほどの長さであまり目立ちません。ウメを思わせるような花がかわいらしいです。花後に毛が生えた実がなり秋に緑色のまま熟します。実は食べることができ甘みがあります。
栽培は比較的簡単です。水はけよく鹿沼土や赤玉土、軽石砂などの混合土で植え込みます。明るめの日陰で水切れしないように管理します。夏はなるべく涼しいところに置きますが少々の暑さは平気です。
増殖は実生もできますが挿し木が簡単です。
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