アキザキナギランの花   しぶい雰囲気のお花ですが
  なかなかきれいですよね!
アキザキナギランの株姿   株姿です。
  花は葉の下で咲きます。
アキザキナギラン
常緑樹林下に生え、日本では長崎・熊本・宮崎・鹿児島と沖縄に分布しています(高知や和歌山でも採集されているようです)。シンビジューム(Cymbidium属)の仲間ですが、他種に多く見られる細長い葉姿ではなく木の葉型をしています。また同じく日本に分布するナギランと似ていますが比較すると、やや大きくて葉は柔らかめ、花序は葉よりも低く、花は黄緑色で秋に咲く(ナギランの花は白っぽく夏に咲きます)点などで区別されます。
また、沖縄に生えるアキザキナギランは本土に生えるものと比べ大きくて花数も多い等の違いからオオナギランと呼ばれることもあります。
ただし、ナギランを世界的な分布域(日本、台湾、中国大陸南部からインド、ジャワに分布)から見ると変異の幅がかなりあって、これくらいの差ではアキザキナギランを独立種というよりナギランの変種とするか、ナギランと同一種にまとめる意見が強いようです。なんだかややこしいですね。

栽培は、ナギランに比べ栽培しやすいです。直射日光を嫌い湿度は高めを好みます。寒さにはやや弱いので最低でも凍らない程度に保護しましょう。できれば最低5度以上はあると良いでしょう。新芽は毎年上へ上へと出てくるので、できれば毎年、少なくとも2年に1回は新芽の基部が埋まるように植え直してあげます。赤玉土や鹿沼土などを混合し水はけよく深めの鉢に植えつけます。水は好む方なので乾かし過ぎないように注意しましょう。


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