アツミカンアオイ
ウマノスズクサ科の植物です。近畿南部に多いカンアオイの仲間で樹林下の斜面でよく見られます。葉は艶があり深緑色地に銀白色のアラレ斑模様がよく入っています。他のカンアオイに見られるような雲紋や特に亀甲模様はあまり見られません。葉脈部分がへこんだ打ち出し葉で美しく、まるで皮革製品のように見えます。
花は3弁(花弁ではなく萼片)が開きカンアオイ独特の姿。秋から早春に咲きます。個体差が大きく別種かと思ってしまうくらい異なることもあります。
また、アツミカンアオイの自生地ではヒメカンアオイやスズカカンアオイとの中間タイプのような個体も混在していることもあります。
カンアオイの仲間は日本に沢山ありますが、少し細かく分類しすぎの感があります。きちっとした整理と図鑑の発行が待たれます。
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栽培は明るめの日陰で水切れしないように管理します。鹿沼土単用か赤玉土単用あるいはそれらの混合用土でよく育ちます。根が下に伸びるので深めの鉢がよいでしょう。春に新葉が展開してくるのでこの頃だけ明るめ(ほぼ直射に近い状態)で管理すると葉柄が伸びず好ましい株姿になってくれます。年々新芽の位置が高くなって土表面から出てしまい、新根が伸びきれずひねくれてしまうので芽の位置が高くなりすぎる前に植え替えてあげましょう。
年中屋外で大丈夫ですが霜や乾風には当てないようにします。
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