フウランの変わりものたち 　『名前が緑色のものは登録品種（富貴蘭と呼ばれます）です。葉姿・株姿・根・花等を観賞します』

	←瑞雲 新葉は黄色くあがり後に緑が乗ってきて普通の葉になります。 花はクリーム色で、咲き進むと白っぽくなります。 大阪産。			←彗星 豆葉と呼ばれる短い葉を持ち、軸に赤褐色の着色がない（青軸と呼ばれる）のが特徴。 花は大きく上を向いて咲きます。 時に段咲き花もつけます。
	← 高野の華 花に距がなく２弁〜６弁、段咲きと咲き分けます。 和歌山産。			← 糸青海 葉は細く湾曲し、葉の基部が変質しています。 花は上萼片が前に突き出る独特の咲き方。 神奈川産。
	←雲海 幅広く短い葉は湾曲しています。 花は変形し弁の基部を紅紫色に染めます。 宮崎産。			← 獅子甲龍 一株のうち数枚の葉の表面に甲龍と呼ばれる隆起が出るうえ、葉はよじれる。 花はあまりつけないが頼りない花を少しつけます。
	←桂月 葉が短い豆葉品種。 花は大きめで上を向いて咲きます。 弁元をピンクに染めます。			←桃源 ピンク花を咲かせる品種。日に当てるほど濃色になります。 高知産。
	←龍鉾 葉が厚くなったり細くなったり同じ形にならない変な姿です。 青軸。 花は花弁だけがとても細くなり後ろに強く反ります。			← 胡蝶の舞 下萼片が変質し緑色に染め、短い距を出したりすることもあります。
	← 紀州甲龍 細くて長い葉が湾曲しすっきりした株姿。数枚の葉に甲龍を現します。 花はとても細く唇弁（舌）も糸状になります。			←星車 唇弁（舌）が花弁化し星型になった花をつけます。
	←大八洲 葉先のほうに黄色い斑が縁取るように入ります。 花は薄くクリーム色に染まっています。			←春及殿 八重咲きや段咲きになります。 弁の先などは緑色に染まり、弁元はピンクに染まります。
	←青海 上に登場した雲海と同様の花をつけます。 写真は咲き始めで、まだ緑着色があります。 右は株姿。			←青海 短く幅広い葉が湾曲しかわいい株姿。 とても人気があります。
	←立大鵬 弁と距が短い花を上向きにつけます。 右は株姿。			←立大鵬 短く幅広い葉がやや立気味につきます。 株立ちにすると魅力満点。
	←西出都 白い縁取り（覆輪と呼びます）が葉に入ります。 親株と異なる子がいろいろ出たりするので人気があります。			← 穂波獅子 細い針状の葉が少しうねりながら伸びます。 葉と葉の間も詰まっているのでボリュームがあります。
	←垂崖 短く幅の広い葉を出します。 写真ではわかりませんが、葉が取れる離脱層の形がちょっと変わっています。			←青光墨 白い縞が葉に入ります。細かく散る斑（散斑と呼ばれます）も混じります。 青軸ですっきりしています。 葉裏に墨と呼ばれる濃緑色の筋が出ることも。
	←貴母殿 白い縞が葉に入ります。 青軸なので爽やか。 縞斑が覆輪（葉を縁取る斑）に変化固定すると「御剣」と呼ばれる。			←孔雀丸 丸みのある葉の表裏に細かくしわが入ります（羅紗葉と呼ばれる）。青軸。 葉が長くしわが少ない株が多く流通し本芸をしているものは少ないです。 写真は本芸品。
	←小丸 細めのごく短い葉を出します。 とても小さな株姿でかわいいです。 花を出すことはまれです。			← 駿河覆輪 白い斑が葉を縁取ります（覆輪と呼ばれる）。 葉幅が広めなので見栄えがします。 葉は少しひねって伸びる特徴があります。
	←鈴虫 長短ある短い葉を窮屈そうに出します。 特徴として葉先が指でつまんだようにくっついて剣状になっています。 右写真参照ください。			←鈴虫 葉のアップ。 葉先が剣状になっています。 このような芸を「鈴虫剣」と呼びます。

フウランは花・株姿ともに美しく、栽培もしやすいことから古くから優良個体が自然界から選別され愛培され続けています。 『選別された優良個体』、いわば人間界で言う芸能人みたいなちょっと顔が違ったり個性が強かったりするもの達は登録され『富貴蘭』と呼ばれます。（セッコクの優良個体『長生蘭』と同様です。→セッコクの変わりものたちもみてね！） これら『富貴蘭』は銘（芸能人で言う芸名みたいなもの）もついています。上記写真の個体についている名前がそうです。 ただし、本来は登録されたもののみを『富貴蘭』と呼ぶのが正しいのですが、あまりにも多くの変異個体が発見・作出され銘もつけられて流通しているので未登録のものでも『富貴蘭』とひっくるめて呼んでいることが多いです。 『富貴蘭』は、花はもちろん、葉・株姿やさらに葉の付け根の離脱層（付け）・軸・根なども観賞の対象にします。希少価値のあるものは非常に高値で取引されています（昔に比べればはるかに安くはなっていますが…）。

風蘭･富貴蘭分譲コーナーは2009年春頃までお休みいたします

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