キンラン
本州・四国・九州に分布し、朝鮮半島や中国にも分布しています。低山の樹林下で見られます。
高さは20〜80cmほどで、長さ8〜15cmの縦すじのある葉を5〜10枚つけます。
春に1cmほどの鮮黄色の花をつけます。花は明るい時に開き、上向きに咲きます。
冬には地上部は枯れ越冬します。 日本にはギンランなど同じ仲間が数種ありいずれも白い花をつけますが、他に北半球には十数種あり、なかにはピンクの花をつけるものもあります。
栽培はギンラン同様、非常に難しいものの一つです。共生菌への依存性が高いためと考えられています。
他の多くのランとは異なり、樹木と共生している菌と共生し、樹木が菌に与えた養分を菌からもらっていると考えられています。そのためか、松と一緒に植えると育つとも言われています(私は試したことがありません。キンランはコナラなどの外生菌根菌であるイボタケ科・ベニタケ科の菌と共生しているらしいのでコナラと一緒に植えると育つともいわれています。)。
ギンランより株が大きくて力があるためか一般的な栽培法で数年間、株を維持できることが時々あるようですが、長年の維持さらに増殖までは出来ていないようです。栽培法の確立が望まれます。
流通するもののほとんどが山採り品ですが、無菌播種・培養したらしい株が流通することがあるので、すでに栽培法が確立されているのかもしれません。
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