クモランの巻
(掲載日:2009年9月30日)

クモランの大行列   山間部のウメの木にたくさんくっついて
  いるクモランです。

  太い枝にいっぱいついているのが分かり
  ますか?

  ちょっと気持ち悪いでしょうか?

  この写真は、2008年4月に
  三重県で撮影しました。
ピッタリくっつくクモランたち   灰緑色の平たい根っこが放射状に
  広がっています。
  名前の通りクモっぽい‥姿です。
  
  枝の上面ではなく下面側に多く着いて
  います。


  この写真は、上のクモランの一部を
  アップで撮影したものです。
重なり合うクモランたち   たくさんの株が重なり合って大きな塊に
  なっています。
  
  クモの巣がかかっていて、よりクモらしく
  見えますね〜

  この写真も、2008年4月に
  同じ三重県で撮影しました。
放射状に根を広げるクモラン   こちらは大株のクモランです。
  一株で20本以上の根っこを持っています。
  長〜く伸びています。
  
  よく見ると右側の根っこの上に小株が
  一つあります。

  また別に、左上と下側にクモランの発芽時
  に見られる緑色のプロトコームの鶏冠状
  突起もくっついています。
  
  この写真も、2008年4月に
  同じ三重県で撮影しました。
実をつけたクモラン   実をつけたクモランです。
  ちょっと分かりにくいでしょうか?

  根が集まった近くにお米の形をした
  黄緑色の実が一つだけついています。

  この写真は、2008年11月に
  奈良県で撮影しました。

クモラン (撮影記)2008年4月三重県と2008年11月奈良県にて

パッと見た感じはコケ(地衣)に似て見えるクモラン! 花は極小さくて目立たない…
緑葉が無く、代わりにやや平たくなった根で光合成をしている変わり者っ!
そんなヤツですが、意外とファンが多い人気者っ!!

ハナポンも大好きなランの一つですが、手元に置いてじっくり観賞することができないんです…
だって、栽培が難しいんだもん! 

だからよけいにクモランが見たくなってしまうときが時々訪れる! もう辛抱たまらん〜!!
そんなときは自生地へGO〜!

ということでクモランを見に行ったよ!
幸いクモランは比較的たやすく見つけることができる着生ランの一つなので
簡単に出会えます。

クモランって、ウメの木が好きみたいで、人里でもよく見られます。
ただ目立たないし、知っている方が少ないので気づかれないことが多いのでしょう。
このページをご覧になっている方の庭や畑のウメにくっついているかもしれませんよっ!
一度探してみてはいかがでしょうか?(見つかるとなぜかうれしいですよ〜)

スギの木にもよく着いているけど、剥がれ落ちやすいようであまり大株を見ることは少ない。
その代わり、落ちているのをよく見かけるよ。杉林では足元を探してみてね!

それにしてもクモランって、ホント変な姿をしているのネッ!
すんごく小さいし、葉っぱが無いし(←実際は極々小さな鱗片葉があります。普通葉が無いってことです)
根っこは灰緑色だし、しかもちょっと平たいし、花は咲いていてもわからんし、実はプックリしているし、
でも、そんなところが魅力的だったりして…

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