たくさんのクモラン   緑灰色の根っこがコケのように
  木の枝に張り付いています。

  数株重なり合ってくっついています。
自生地でのクモラン   一株だけが木にくっついている状態。
  果実が2つなっています。
  和歌山県にて撮影しました。

  →別の自生地での写真があります。
  こちらをご覧ください⇒
クモランのお花 その1   花のアップです。
  とても小さくて目立ちません。
  写真の株は花茎に花1つと蕾一つが
  ついています。
  (黒褐色の棒状のものは枯れた
  古い花茎です。)

  花は淡い黄緑色をしています。
  やや筒型で先が少し開いています。
  あまりにも小さいので構造が
  よくわかりませんね。  
クモランのお花 その2   上の写真の株を別の角度から
  撮影しました。
  
  少しピントがずれてしまいました。
  すみません。

クモラン

日本の小型着生ランです。葉が無く(微小な鱗片葉はあります)代わりに根で光合成をする変わった生態をもったラン(leafless orchid:無葉蘭[ランのお話しのページ根っこだけで光合成?「無葉ラン」を参照ください])です。
根はやや平たくなり長さ2〜3cmくらいです。花は薄い黄緑色で2・3mmくらい、咲いても目立ちません。5〜7月に咲きます。

一番上の写真は数株が重なり合ってウメの枯れ枝にくっついています。
2枚目の写真は一株だけですが、果実がついています。
3・4枚目の写真は花です。

栽培は難しいものの一つです。昔、数回挑戦しましたが今はあきらめて手を出していません。無菌播種は発芽はしましたが、その後何もせずにいたらいつの間にか枯死させてしまいました。栽培は環境に大きく左右されるようです。環境がよければ庭木などに種子を擦り付けておいて自然とクモランが生えてくるのを待つのが良いように思えます。
栽培書によると、「山型に盛り上げたミズゴケの上に並べる」とか「ヘゴにつけたフウランやカヤランの根に絡ませてつける」、「ダンボール片に植え込む」等いろいろ試みられています。とても個性あるランなので、栽培・増殖したいランです。どなたか良い栽培法をみつけられましたらご連絡いただけると幸いです。


戻る