マヤランのお花です。 ほんのり緑色が混じった白地に 濃赤紫色の筋や斑紋が入ります。 |
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お花を少し斜めから。 花弁と唇弁に斑紋が大胆に入ります。 斑紋は、虫を花の奥へ誘うためのもの なのでしょうが、マヤランは自動自家 受粉をするので虫が来なくても実を結ぶ ことができます。 |
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マヤランが生えている様子です。 花茎だけが立っていて葉はありません。 花茎や花柄子房も薄く緑色に染まって います。 写真ではわかりにくいのですが、 花茎の鱗片葉は濃赤紫色で結構きれい です。 |
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しっかりした花茎を立てますが、どこか 頼りなく見えてしまいます。 このページの写真は2011年7月に 大阪府にて撮影しました。 |
マヤラン(サガミラン) Cymbidium macrorhizon 特定の樹木の根と共生しているベニタケ科、イボタケ科などの担子菌から栄養をもらって生活をする腐生ランです。 日本では千葉県より西、海外では南アジア一帯、西はインド北部〜パキスタン北部まで分布しています。主に常緑広葉樹林下に見られます。 根はなく、代わりに地下に枝分かれする根茎があり、そこから夏から秋にかけて高さ10〜30cmほどの花茎を伸ばします。花茎は浅い緑色で、葉らしいものはなく小さな鱗片葉が付いているだけです。 花は、茎の先端に1〜数個つき、径3〜4cmほどで、淡緑白色地に濃赤紫色の筋や斑紋が入ります。自動自家受粉をするのでほとんどが結実します。結実すると花茎と果実の緑色が濃くなります。 花がやや小さくて、濃赤紫色の着色が無いものをサガミランモドキ(Cym. macrorhizon f. aberrans)といいマヤランの一品種に位置づけられています。 マヤランの別名「サガミラン」には諸説あり、サガミランモドキの方をサガミランとしていることもあります。 一般的な栽培法は確立されていませんが、ハイポネックス培地を用いた無菌播種で容易に発芽し、早くて3年ほどで開花するようです。 |
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