シュスランのお花です   シュスランのお花です。

  花茎は紅紫褐色で、
  お花は、ぼんやり桃色に染まっています。
  
  個体によっては花茎があまり赤っぽく
  ならないものもあります。
シュスランのお花の横顔っ   お花の横顔です。

  よく見ると、産毛の様な短い毛が
  花茎、苞、子房、萼片の外側に
  生えています。
シュスランの葉っぱ 自生地にて   自生地での様子です。
  やや赤みを帯びた濃緑色の葉を
  しています。

  葉にはビロード状の光沢があって
  とてもきれいなのですが、写真が
  下手なのでうまく表現できていません…
  すみません。

  通常、中脈に沿って白線が入ります。
  写真の個体群は白線があまり目立たない
  タイプです。

  2008年4月に三重県にて撮影しました。

シュスラン(ビロードラン)
関東以西から沖縄までと、朝鮮半島南部、中国、台湾の主に常緑広葉樹林下に生える地生ランです。
葉の表面にはビロード状の光沢があり、通常は中脈に沿って白い線が入ります。
草姿は他のシュスランの仲間(シュスラン属=Goodyera属)と同様で、茎の下部は這い、先のほうだけが立ち上がっています。この先端より花茎を伸ばし秋に薄桃色の花を咲かせます。
花が咲いた茎の先端部は種子を飛ばした後に枯れてしまいますが、這っている茎の節から新芽が出て、これが新たに生長を始めます(他のシュスランの仲間も同様です)。
ホンコンシュスラン(Ludisia[Haemaria] discolor)などジュエルオーキッドの仲間は、「シュスラン」という名称で流通していることがあるので、間違わないように注意が必要です。

栽培はアケボノシュスランに準じます。年中、直射日光の当たらない湿度の高い場所で管理します。水を好むので、年中水切れに注意しましょう。植える用土は鹿沼土・赤玉土・軽石砂などの混合用土で水はけ良く植えつけるか、ミズゴケ単用で柔らかく植えつけます。ただしミズゴケを使用する場合は、ミズゴケが傷んできたら早めに新しいミズゴケで植え替えてあげると匍匐茎の腐敗を予防できます。匍匐茎は長く這いすぐに鉢よりはみ出てしまうので早めに植えなおしてあげましょう。夏は蒸れに注意し、冬は霜には当てないようにします。これらの仲間に共通ですが、ナメクジ・カタツムリが好んで食害しますので注意します。
増殖は、匍匐茎を数節ごとに切り分けると苗が得られます。立ち上がった茎の部分は切り取って挿し芽が行えます。株分けでも増やすことができます。


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