ユウコクランのお花です   ユウコクランのお花です。
  黒赤紫色のちょっと変わった色合い。

  コクランのお花と似ていますが
  ずい柱の先にある葯帽が黒赤紫色を
  しているのが特徴(コクランは淡緑色)。
ユウコクランのお花の横顔です   お花の横顔です。
  やや上向きに開きます。
   
  花弁も、萼片も、唇弁も、ずい柱も
  全てがカーブを描いているので
  ちょっとお花が踊っているかのように
  見えませんか?  
ユウコクランの花茎です   お花はこんな感じで花茎に
  たくさんつきます。  
ユウコクランの草姿です   開花時の株姿です。

  茎は多肉質で上部に艶のある
  大きな葉をつけます。

  写真は葉に白覆輪斑が入る個体です。
  (上の写真も)
ユウコクラン
九州南部から沖縄県にかけての常緑樹林下に生えています。(長崎県・和歌山県でも報告があるようです)
草姿はコクランによく似ていますが、円柱状の多肉質の茎(偽鱗茎)はさらに太くて長く、葉も大きく艶があります。
夏前に展開中の葉の間から花茎を伸ばし、黒赤紫色の小花をたくさんつけます。
変種にあたるシマササバランは伊豆諸島特産で、花がやや小さくて薄く緑色がのる点が異なります。

栽培は、簡単です。直射日光の当たらない湿度の高い場所で管理します。ミズゴケ単用か鹿沼土・赤玉土・軽石砂などの混合用土で水はけよく植えつけます。偽鱗茎の付け根が地表面付近になるように浅く植えつけましょう。植え替えは冬以外なら可能です(春が最適期)。
水遣りは水切れしないように与えます。過湿と過乾燥に気をつけましょう。
暖地に自生する植物にしては、ほどほどの耐寒性があります。ただし霜と乾風には当てないようにしましょう。冬はフレームなどに入れ保護してあげると安心です(寒冷地は必ず屋内に入れ保護します)。
増殖は、株分けができますが、古い偽鱗茎はずし用土に浅く埋めておくか、湿らせたミズゴケの上に寝かせておくと簡単に小苗が得られます。


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