エンシュウムヨウランのお花です。 渋〜い黄褐色で地味ですが、 アップで見ると、ちゃんとランらしい 花の形をしていて、けっこうきれいだと 思いませんか? 唇弁の内側は毛羽立っています。 ウスギムヨウランと違いを見比べて みてください。⇒ウスギムヨウラン |
|
エンシュウムヨウランはこんな感じで 生えています。 右後ろ側に昨年結実した実のあとが 残っています(黒っぽいヤツです)。 |
|
背景に同化してますね〜 目が疲れているときは見落として しまうこともあります。 |
|
ちょっと終わりかけのお花です。 エンシュウムヨウランのお花はあまり 開かずいつもすぼんでいるように 見えます。 このページの写真は2009年5月に 大阪府にて撮影しました。 |
エンシュウムヨウラン Lecanorchis suginoana、Lecanorchis kiusiana var. suginoana 静岡県、愛知県に自生することが知られていますが、関東や四国などでもみつかっていることからかなり広範囲に分布してそうです。樹林下に生えるやや小型の腐生ラン(葉緑素を持たず菌から栄養をもらって生活しています)で、春から初夏に褐色の茎を伸ばし、先端に花を5個前後つけます。 花はあまり開かず、濁黄褐色で唇弁は淡黄褐色、姿が似るウスギムヨウラン(Lecanorchis kiusiana)とは唇弁内側にある毛の赤紫着色の有無で見分けます。ウスギムヨウランの変種とされることが多いのですが、唇弁の毛はより細かく繊細な感じで、唇弁の先はほとんど巻き込まないので見慣れてくると、それほど似てないように見えます。 茎はしだいに黒みを増し、結実すると黒く堅くなってそのまま長く残ります。 栽培は現時点ではできません。完全に菌に頼って生きているので、この関係を維持する方法を見つけるか、全く新たな発想の栽培法を確立しないといけません。 |
戻る |