ハルザキヤツシロランの巻
(掲載日:2012年5月12日)
存在感なし! 見事に周りと同化しています。 でも、お花は周りの落ち葉と比べると 少し赤茶色が強いので見慣れてくると 目につくようになります。 このページの写真は、2012年5月に 三重県で撮影しました。 |
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上の写真とは違う株ですが、 萎れかけた花の上に花粉塊を背負った 小バエがいました。 こんなに大きなものがついているのに 小バエは気にならないのかな? ちょっと不思議。 ちなみに、小バエがやってくるお花だから ってひどい悪臭がするわけではありま せんよ〜 かすかにクヌギの樹液が発酵したような 香りがするだけです。 |
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お花のアップです。 これで咲いている状態です。 見えているところのほとんどは萼が 合着した萼筒で先端の裂け目から こっそりのぞいている橙褐色のものが 花弁です。 萼筒表面にはイボ状の突起があって 怪しさを演出しています。 写真ではお花の「ふっくら感」が表現 できなかったので、かわいらしさが 半減してしまいました。ゴメンナサイ。 |
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萼筒内部の様子です。 白っぽいずい柱の先には2本の突起と 葯帽が1つついています。 ずい柱の下側に寄り添うように着いて いるのが唇弁で、先端がオレンジ色を しています。 小バエは恐らくこのオレンジ色のところ に乗って2本の突起の間を進み頭を 奥へ突っ込んだり抜いたりするときに 花粉塊をつけられたり柱頭につけたり しているのでしょう。 |
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お花を正面からのぞいた様子です。 ちょっと分かりづらくて申し訳ないの ですが、唇弁がずい柱に寄り添わず 下にあります。 ずい柱の先端は葯帽が取れていて 中にあった花粉塊は萼筒内に落ちて いました。 他の株でも同様に唇弁が下りている ものがいくつかありました。 受粉が済む(老化する)と役目を終えた 唇弁は下りちゃうのかな? それとも少し大きな生物が入ってきた のかな? よく分かりません。 |
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※唇弁、ずい柱、葯帽、花粉塊についてはランのお話をご覧ください。 |
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