すんご〜く小さいホンゴウソウのお花で〜す   極々小さなホンゴウソウのお花です。
  花序の下部は雌花がつき
  上部には雄花がつきます。

  写真ではわかりにくいと思いますが
  雌花は針状の柱頭が突き出ていて
  「エヘン虫?」みたいです。
  残念ながら雌花は終わりかけです。

  雄花はほとんどが蕾ですが良く見ると
  2個だけ咲いています。わかりますか?
  (白っぽい雄蕊が見えます)

  2006年9月に三重県にて撮影しました。
  この株は別の植物を探索中に偶然
  みつけました。(しかもこの1本しかなかった…)
  意外と明るいところに生えていたので
  ちょっと驚き!そのためか文献で見る
  ものより赤みが少なく黒っぽかったです。
ホンゴウソウの実です   上と同じ株を冬に撮影しました。
  野イチゴのような実がなっています。
  
  三脚無しの撮影で、しかもピンボケ…
  すみません…。
  マニュアル操作が出来るカメラと
  マクロレンズも欲しいなあ〜

  2006年12月に三重県にて撮影
  しました。

  →2009年に新たに写真を撮りなおし
  ました。こちらをご覧ください⇒
ホンゴウソウ
ホンゴウソウ科の多年生の腐生植物(葉緑素を持たず菌から栄養をもらって生活しています)で、宮城県から沖縄県までのやや暗い林内の落ち葉の間に稀にみられます。
地上茎は夏に現れ高さ3〜13cmで極細く、ときに枝分かれします。緑葉は無く、長さ約1.5mmの葉をまばらにつけます。
花は径2mm前後で枝先につき、雌花が花序の下部に、雄花が花序の上部につきます。
非常に小型で枯れ葉の間では目立たない色彩なので自生地では生えていることさえ気づかれない植物の一つです。
日本には他のホンゴウソウ科の仲間にウエマツソウ、スズフリホンゴウソウ、タカクマソウ、イシガキソウがあります。
ウエマツソウは小笠原諸島と中部から沖縄県まで分布し姿もよく似ています。ウエマツソウには雄しべに突起が無く、雄花が大きい点で見分けることが出来ますが、大まかにはウエマツソウのほうが花柄が短く、花が花茎に寄り添っているように見えることでも見分けることが出来ます。

栽培は現時点ではできません。完全に菌に頼って生きているので、この関係を維持する方法を見つけるか、全く新たな発想の栽培法を確立しないといけませんね。


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