花のアップです。 とってもとっても小さなお花です。 やや緑色に染まった白っぽいお花です。 |
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上の写真とは別の株のお花です。 やや白みが強いお花で、下萼片が 長くなっていてミヤマムギランの様な お花の形です。 |
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株姿です。 黄緑色の丸いバルブ(偽鱗茎・シュード バルブ)の頂点に丸みのある肉厚の葉が 1枚ついています。 バルブには細かいしわが入っています。 (ただし生長期間中の最も新しいバルブだけは みずみずしくてツルンとしています。) バルブとバルブの間は 淡褐色の匍匐茎でつながっています。 |
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自生状態です。 ムギランは風通しが良くやや明るくて 湿度のあるところの木や岩にくっついて 生えています。 写真では判りづらいですが果実が1個 ついています。 写真は2005年10月に奈良県にて 撮影しました。 |
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樹上に着生していたムギランが 落下していました。 樹上や岩の上という不安定な場所に 生えているので木・岩の老朽化や 風によって落ちてしまうことが着生ラン では良くあります。 (ランのお話のページの 「ランを拾いに行ってみましょう」も見てね!) 写真中の株のほかにも辺りには沢山の ムギランが落ちていました。 写真は2006年6月に三重県にて 撮影しました。 |
ムギラン 本州中部から屋久島までと小笠原諸島、朝鮮半島南部に分布する極小型の着生ランです。風通し良く湿度の高い樹上や岩などにくっついて生えています。明るいところを好みますが時にはやや暗めのところに生えていることもあります。 長さ1cmに満たない卵形のバルブ(偽鱗茎・シュードバルブ)が匍匐する細く短い茎でやや離れてつながっています。 バルブの先端には厚くて堅い葉が1枚ついています。葉の長さは1〜4cmくらいで葉先は尖りません。日照の強いところでは葉は短く丸く厚くなり、日陰では逆に細長く葉肉もやや薄くなります。日陰で育った株はミヤマムギランと似て見えますが、ムギランは葉先が尖らず、葉艶が少なく、バルブにかすかに4陵があることなどで見分けることができます。 春から初夏にかけて葉の下でごくごく小さな白緑色の花を咲かせます。花は長さが2mmほどなので咲いていることに気づかないことが多いです。 栽培は、やや気難しいところがありますが居ついてくれると意外と丈夫で余り手をかけずに育ってくれることもあります。ミズゴケ植えができますが、流木やヘゴ・木炭などにつけて風通しよく明るいところに置くとよいでしょう。根が浮かないようにしっかり縛りつけておきます。着生させる時期は春だけにするのが無難です。他の季節に入手された場合は湿らせたミズゴケの上に乗せて仮植え状態で次の春まで待ちます。ミズゴケ植えにされた場合はミズゴケが傷む前に早めに植え替えをしてあげた方が良いでしょう。 空気中の湿度は高いのを好みますが加湿は厳禁で蒸れに注意します。風通しのよいところで管理します。自生地では直射日光下で元気に育っていますが、栽培下では軽く遮光はした方が無難です。 シノブ玉やイワヒバの根につけてもよくできますが、陰になり過ぎないようにシノブ・イワヒバの葉はこまめに整理しましょう。 冬は水遣りは控えめにし霜に当てないようにしましょう。 |
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