オナガカンアオイ
ウマノスズクサ科の植物です。宮崎県の常緑樹林下に生えています。
株姿は多くのカンアオイとほぼ同じで多くは葉の表面に雲紋状の模様が入ります。
他のカンアオイと異なる特徴はなんといっても花の萼片が糸状に長く伸びる(長さ10cmくらい)点でしょう。萼片の基部には白い突起物が隆起していて、より個性的な雰囲気を醸し出していて少しグロテスクにも見えます。そんな植物ですが、個体差が多いのでコレクションする方が多く人気があります。開花期は春です。
分布域が限られているうえ、人気があるので自生地では激減しています。ですが、栽培しやすく比較的増殖もしてくれるので流通量は多いです。育てている方は枯らさないよう大事にしてあげてくださいね。
近縁種にトサノアオイ、サカワサイシン、ホシザキカンアオイなどがあります。これら3種は四国に分布し、トサノアオイは萼片が広卵形をしていて、サカワサイシンは萼片がトサノアオイに比べて長く伸びています。そしてホシザキカンアオイは萼片の先が尾状に細くなっていて、さらに海を越えた宮崎県では萼片の先が糸状に長く伸びたオナガカンアオイが生えています。トサノアオイからオナガカンアオイへと進化している過程を感じさせ面白いですね。
他のカンアオイもご覧ください⇒
栽培はアツミカンアオイに準じます。
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