アリサエマ・フランケチアヌムの
  お花です。

  お花といっても厳密には「花」ではなく
  仏炎苞と呼ばれる葉が変形した苞
  です。
  本当のお花は小さくて、仏炎苞の内側
  にある花序にたくさんついています。

  ホロテンナンショウキシダマムシグサ
  などと同じテンナンショウの仲間です。
  お花(仏炎苞)を横から見たところです。
  ガックリ… うなだれたヘビのようです。

  これってやっぱり不気味系でしょうか?
  でも、ストライプがきれいでしょ♪
  
  葉っぱです。
  1枚の葉が3つに分かれています。

  観葉植物のようにツヤツヤっとして
  きれいですね。
  子芋(塊茎)です
  赤みがかった暗い色をしています。

  開花サイズの親芋(塊茎)はもっと
  大きくてゴツゴツしています。

アリサエマ・フランケチアヌム(アリサエマ・フランケティアナム)
Arisaema franchetianum

サトイモ科の植物です。中国南西部とミャンマー北部に分布し、日当たりよい場所の低木や大きな石の間、道の脇に生えています。
葉は通常1枚で、艶があり、3枚の小葉に分かれます。
春の終わりごろに白と小豆色のストライプで彩られた仏炎苞を持つ花序を1個つけます。仏炎苞の下部(筒部といいます)は筒状ですが、上部(舷部といいます)はヘルメット状になり独特の姿です。
冬には地上部と根は枯れ、地中の塊茎だけで過ごします。
アリサエマ・ファルゲシイArisaema fargesiiと近縁でよく似ているため、Web上の情報や国内外で流通するものは混同していることが多々あります。
違いは、仏炎苞の舷部がヘルメット状にならず、先端の尾状に伸びたところが舷部より短いものが アリサエマ・ファルゲシイで、塊茎の色は明るい赤茶色。アリサエマ・フランケチアヌムの塊茎はより赤みが強いです。
上の写真の個体はアリサエマ・ファルゲシイとして入手したものですが、アリサエマ・フランケチアヌムとさせていただきました。
舷部の尾状の突起がやや短い(年によっては、もう少し長い時もあります)などアリサエマ・ファルゲシイっぽい特徴は気になりますが…。
いつかは情報が整理されはっきり区別がつくときが来るかもしれません。

栽培は、ウラシマソウに準じます。小芋がよくできて増えてくれます。


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