ホロテンナンショウのお花です。 お花とは言っても見えている部分は、 花序を包む仏炎苞(下部は筒状で上部は 広がり覆いかぶさっている部分)と呼ばれる 苞葉です。 本当のお花は仏炎苞に包まれた内部に 花序があって、極小さなお花がまるで ヤングコーンを思わせる様な状態で沢山 ついています。 ホロテンナンショウの仏炎苞の口辺部は 内に曲がっているので全体に丸みを感じ させ、なんとなくかわいらしい。 縞模様が入っているところがさらに 高感度アップです。 先が尾状に伸びているところも いいですね。 |
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葉姿が少ししか写っていないので わかりづらいと思いますが(すみません)、 細長い小葉(7〜13枚)からなる1枚の 葉をつけています。 |
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ホロテンナンショウは好きなお花の 一つなのでさらに写真を載せちゃい ました。 仏炎苞の内側に緑褐色の棍棒みたい なのが立っているのがわかりますか? これは付属体と呼ばれ花序の先端に ついています。 きれいなお花ですよね! ねっ! |
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さらに写真を載せちゃいました。 お花をさらにアップで写しています。 付属体も上の写真よりわかりやすいで しょうか? 仏炎苞に入る白い縞はやや透き通って いて内側から見ると天窓のようです。 |
ホロテンナンショウ サトイモ科テンナンショウ属の植物です。奈良県と三重県の一部に分布し、山地の樹林下や木陰の苔むした岩の上に生えています。 テンナンショウの仲間は分類が難しく「テンナンショウ」や「マムシグサ」とひっくるめられて呼ばれることが多いのですが、本種は個性があり他種と見分け易いです。 葉は1枚(まれに2枚)で、7〜13枚の小葉が鳥足状についています。 花は春に咲き、花の構造はウラシマソウと似ていますが、花の付属体は棍棒状です。仏炎苞は濃紫褐色で白い条線が入ります。先端は尾状に長く伸びています。仏炎苞の口辺部が内側に曲がってホロ状になっていることが名前の由来です。 テンナンショウの仲間では美しいものの一つで人気がありますが自生地が限られているうえ、ほとんど流通しないので入手は難しいです。 ウラシマソウ、ムロウテンナンショウ、キシダマムシグサ、マイヅルテンナンショウと同じく芋(地下茎)の栄養状態によって性転換をする性質を持っています(テンナンショウ属に共通の性質です)。 栽培は、ウラシマソウに準じますが、小芋ができない(まれにできることがあります)ので増殖は実生にたよります。小さな株でも花をつけてくれるのがうれしいです。 |
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