マイヅルテンナンショウのお花   鳥の頭を思わせるお花です。
  やや細身ですっきりしています。

  お花とは言っても見えている部分は、
  花序の先端についている付属体
  
(白緑色の尾状に伸び上がった部分)
  これらを包む仏炎苞(鳥の頭の様に
   なった部分)
と呼ばれる苞葉です。
  本当のお花は仏炎苞に包まれた内部に
  花序があって、極小さなお花がまるで
  ヤングコーンを思わせる様な状態で沢山
  ついています。
  他のテンナンショウの仲間と同様です。
  ウラシマソウムロウテンナンショウ
  キシダマムシグサをご参照ください。
マイヅルテンナンショウのお花の入り口   お花の入り口のアップです。
  
マイヅルテンナンショウの付属体はピンと立ちます マイヅルテンナンショウの付属体の根元は屈曲します   左写真はお花を斜め上から見下ろした
  ところ。
  右写真はお花を真横から写しました。
  
  長く伸びて立つ付属体が特徴的です。
マイヅルテンナンショウの草姿   開花時の株姿です。
  
  小葉が13枚ある葉を1枚つけています。
  
  名前の通り鶴が羽根を広げているように
  見えますね。

マイヅルテンナンショウ
サトイモ科の植物です。岩手県から鹿児島まで点在して分布し、朝鮮半島南部、中国、台湾にも分布します。多くは低地の草原に生えています。
鳥足状に分裂した小葉が11から21枚ある葉を1枚つけ、独特の形をした花を春に1個つけます。花の構造はウラシマソウと似ていますが、花は普通緑色で一部に褐色を帯びます。花の付属体は尾状に伸び仏炎苞の入り口で屈曲し外に出て直立します。すっきりとした雰囲気でテンナンショウの仲間ではきれいな部類に入るのではないでしょうか?
ウラシマソウと同じく芋(地下茎)の栄養状態によって花の雌雄が変わりますがマイヅルテンナンショウの場合、小型の株は雄花のみをつけますが、大型の株は花序の下部に雌花がつき、その上部に雄花がつく雌雄同株になります。

栽培は、ウラシマソウに準じますが、より明るい環境を好みます。草丈が伸びるので徒長させないように注意しましょう。小芋ができ増やすことができます。


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