フウランの花   とても雰囲気の良い花です。
  良い香りがあり、とくに夕方に強く香り、
  蛾をひきつけます。
フウランの花を横から   白花ですが、咲き始めはわずかに
  クリーム色を帯びることが多い。
  また、花弁や萼片、距の先がわずかに
  紅紫色に着色しているものも多い。
  
  花の色や形が変わった個体が選別
  ・作出されています。
  →フウランの変わりものたちも見てね!
フウラン →フウランの変わりものたちも見てね!

茨城県、福井県から西は沖縄まで分布している着生ランで、朝鮮半島南部と中国大陸の一部にも分布しています。
暖温帯の常緑樹や松などの樹上や岩上に見られますが、年々自生量は減っています。(自生状態はランのお話し「ランはいろいろなところに生えています」に写真があります。)
夏に香りの良い独特の形の白花をつけ美しく、草姿も細長い硬い厚葉を左右に振り分けて出し美しいので古くから栽培されています。江戸時代より優良個体が選別され愛培されています。→フウランの変わりものたちも見てね!

栽培は簡単なものの一つです。水はけよく植え付け(ヘゴや流木、瓦につけたり、素焼鉢にミズゴケ植えなど)、明るく風通しのよいところで管理し、冬は水を控え、霜などに当てないようにすればよく育ちます。病害虫も少なめで楽です。詳しい栽培法は多くの書籍などで紹介されています。
最も注意する点は、潅水過多です。フウランの根は乾湿のメリハリを好むので、乾くのを待ってからたっぷり水をあげます。冬は加温しない場合は葉にしわが入るので、つい水をあげたくなりますが、ここは我慢をして週に一回軽く水をかけるくらいに止めておきます。
セッコクに準じた栽培法で作れます。


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